モンテッソーリ教育のカリキュラムの特色
日常生活の練習
小さな子どもたちは身近なものやことに興味津々。
気がつけば、キッチンでお鍋とお玉を使って何やらかき回していたり
鏡に向かってブラシで髪の毛を逆立て(梳かして)ていたり。
お子さまをお持ちの方ならそんな場面に遭遇することはたくさんあるでしょう。
どれも微笑ましい姿です。
お気づきの通り
子どもたちはご家族が日常的に行っていることで
自分は普段なかなか触れない物、できないこと、特にお家のお仕事は
自分もやってみたくて仕方がないのです。
そしてそれが実は知的探求の源なのです。
モンテッソーリ教育では、その「やってみたい!」を尊重できる環境を用意しています。
その始まりを日常生活の練習と呼び、立派な教育カリキュラムに組み込まれています。
挨拶に始まり、身支度、所作、そして掃除や料理など環境に主体的に働きかけていく活動です。
数えればきりがありません。
日常生活の練習について詳しくご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
感覚教育
日常生活の練習を思う存分できた子どもたちは、身体を動かすと同時に
視覚や聴覚、皮膚感覚や嗅覚や味覚と五感が研ぎ澄まされていきます。
なぜなら五感が羅針盤となって、より良い日常的なお仕事を遂行しようとするのが人間ですから。
それ故、モンテッソーリ教育では感覚教育は世界を開く鍵と言われています。
五感を洗練させて、探究心を刺激し、次の更なる探求に備えます。
感覚教育について詳しくご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
言語教育
日常的に様々な経験を身体や感覚を使い、心で味わっている子どもたちは
自分のその経験を言葉で表現したい!共感してほしい!
そんな気持ちでいっぱいになります。
そこでそれまで吸収して、ためていた言葉が、ある日堰を切ったように溢れ出すのです。
その言葉の豊かさ、面白さの味わい方、使い方を常日頃意識して子どもたちに伝えていくのも私たち大人の大切な役目です。
また、最も手首や指先が柔らかく、書くための手を育むのにも丁度良いのが幼児期です。
クラスの様々な場面で鉛筆を持つ手を意識した活動が用意されています。
子どもたちは自然に内面から湧き上がる意欲に押されてその教具を手にとるので
少しも苦を感じることはないでしょう。
言語教育について詳しくご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
数教育
日常生活の練習を重ねて物事の秩序を会得し始めた子どもたちは
身の回りの全てのものを正確に理解しようと、様々な場面で秩序や規則性を見出そうとします。
その始まりは「同じだね!」です。
理解したことを正確に伝えるためにも抽象的なシンボルは不可欠です。代表的なものには数詞、数字であり、単位を合わせて数量を表すことは、どの世界でも欠かせないものとなっています。
モンテッソーリ教育ではその抽象的な概念を、具体物の助けを借りて子どもたちを数の面白さに導いていまいります。
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文化教育
身の回りの植物や生き物の不思議を紹介したり、広大な宇宙の謎に至るまで興味を覚えたことを調べ学習したりいたします。その過程で宇宙の中の自分、小さくても尊い生命を自覚したり、全ての生き物が相互に助け合っていることなど、自分が様々な物やことに支えられて「ある」ことに気づきが得られるようなお仕事です。
縦割り教育
異年齢の中でそれぞれの役割を果たしていく活動です。その中で年長者は慈しみの心をつかい、年少者は愛を感じ感謝する心を育てます。