子どもたちの心くばり

モンテッソーリ教育を取り入れているところでは、それぞれの子どもがそれぞれやりたいことを自分で選んで、取り組み、繰り返し、終えます。各々に活動が任されているので、ともすればモンテ育ちはわがままに育つと勘違いをされてしまうこともあります。

ところが。。

先日のクラスである男の子が、ピンクタワーと茶色い階段を交互に積み重ねていました。

完成すると110㎝。彼の手が届くか届かないのところです。

ふとした動きでタワーは崩れそうなバランス。

最後の1個、ピンクタワーの一番小さい1cm3の立方体を積むその瞬間

周りを見回すと

それまで個々にそれぞれのペースでそれぞれの活動をしていた他の子どもたちですが

皆がそのピンクタワーの1cm3の立方体に視線を注いでいました。

ピンクタワーを積んでいる男の子が集中できるように

全員が息を潜め、力強く、静かに見守っています。

小さなお部屋が静寂に包まれ、空気が張り詰めました。

積み終えた時、一斉にほ~っと安堵。

そしてそれぞれの仕事に静かに戻っていきました。

社会性とか協調性というと共に同じことに一斉に取り組む活動に重きが置かれることが多いです。

もちろんそれが大切な時もあります。

しかしモンテッソーリ教育では

個別活動に励む子どもたち同士で

お友達の活動を尊重する、静かに見守る、そして困っている時には必要な力を貸すという

優しい心くばりをも自然と身に付けることができる環境が用意されています。

自分だけではなく友だちの成功、幸せを無意識に信じ、祈れるのがモンテ育ちの子どもたちの特徴です。

それは決して無理矢理ではなく、子どもたちのコミュニティの中で自然の導きによるから不思議です。子どもたちの持って生まれた潜在能力の偉大さを感じる瞬間でもあります。

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