ゆっくり分けて動きを見せる
イマココに集まる子どもたちは自分で、1人でできるという意識がとても強いです。 頼もしい限りです。
だけど、ちょっと持ち方や使い方がおかしいな。
このままだと怪我しちゃうかもしれない。
そんな場面にも時々遭遇します。
例えばハサミのお仕事の時。
ハサミや紙の向きや持ち方が違うだけで、怪我につながりかねません。
持ち方や使い方を教えてあげようと
私が近づくと、あるお子さまは
「ワ・タ・シ、できるから!」
っと目で訴え、
私から彼女の手にあるハサミを遠ざけます。
危うく、他のお友達にハサミがぶつかりそうです。
なので、私は彼女が持っているハサミを使うことは諦めて
静かに自分のハサミを持ってきて
彼女の隣でゆっくり動かしてみました。
その後、それまで以上にゆっくり、動きを分けて、彼女と同じ紙教材を切ってみせます。
ハサミの持ち方
紙の持ち方
ハサミを開く
紙を開いたハサミの根本に近づける
ゆっくり切ってみせる
切ったあと、「ねっ!」って静かにアイコンタクト。
その間、彼女は何も言わずじっと見ていました。
そして正しい持ち方をして、ゆっくり丁寧に紙を切ることができたのです。

大人には「ハサミを使う」ことが当たり前でも
子どもにはとても複雑な動きの連続です。
動作や使い方をゆっくり分けて見せてあげるのは、子どもたちに教える時にとても有効なので、ご家庭でも是非試してみてください。
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