コーヒー豆を挽くお仕事

数あるお仕事の中からコーヒー豆を挽くお仕事を選んだ女の子。

3回もその一連の活動の順序を踏み、繰り返していました。

大人にとっては簡単な一つひとつの動作が

子どもにとっては少し難しくて

コーヒー豆を挽くお仕事の中にもたくさんの試練が待ち受けています。

最初にエプロンで心の準備をして

すべての道具が揃えてあるトレイを棚からテーブルに運びます。

次にコーヒー豆が保管してある瓶の蓋を開け

そこからスプーン3杯分の豆をミルに開け移します。

この時、ミルの蓋を開けておく必要がありますが、この時は閉まっていました。

この女の子は落ち着いてスプーンを戻して、両手でミルの蓋を開け

もう一度豆をすくい直していました。

スプーンにすくったはずの豆は、滑ってなかなかミルまで運べません。

手首を使って角度を変えるなど工夫して、なんとか豆をミルまで運べました。

蓋を閉めていよいよ豆をひきます。

ゴリゴリゴリゴリと力を込めて、全身を使って豆をひきます。

小さな子どもには重労働ですが、

ハンドルから伝わる振動が楽しいし

音は気持ちがいいし

香りも良いので子どもが夢中になっていきます。

豆が挽き終わるとハンドルの感触が軽くなるのがまた面白い。

ミルの蓋を開けて「空っぽ」と言って確認し

ミルの下にある引出しを引き、豆が粉に変わっていることに驚き喜びます。

今度は粉に変わったコーヒーを自分が持ち帰るために

ビニール袋に開け移します。

小さなブラシで隅々まで動かし、コーヒーの粉を集めます。

その後、またさっきとは違うスプーンですくって、

こぼさないように気をつけながら袋に運びます。

以上の流れを3回繰り返したこの子は時間になってももっとやりたい様子でしたが

今度来た時にまたできることに納得し、しっかりお掃除とお片付けをして終えることができました。

この作業を通して

子どもは自分の身体をコントロールすること無意識に身につけ、活動の一つ一つから物の性質や仕組みを知るなど知力を積み上げていきます。

更に存分に自分で選んだお仕事に取り組むことは

観察力

集中力

洞察力

間違いの自己訂正する力

などこれからの人生でかならず役に立つであろう精神力を知らず知らず自分のものとしていくのです。

こうやって

小さな子どもたちのやりたい気持ちを応援し

数々の試練を乗り越えて一回り成長していく姿を

静寂の中でじっくり関われることに幸せを感じたひとときでした。

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© 2014 by Koko Sato

 

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