今日のお仕事
モンテッソーリ教育の活動には言葉のお仕事がたくさんあります。中でも特徴的なのは、「書く」ための準備をする活動があることです。
一般的には「書く」というと、鉛筆を持って運筆の練習から始まることが多いと思います。モンテッソーリ教育では鉛筆を持つ前に、「書く道具の使い方」「文字の形の書き方」の2つに分けて書くための準備をしていきます。
今日は「文字の形の書き方」の教具である「砂文字板」を、新しく始まるクラスのために作りました。それがこれ。壁掛け用です。

アップしてみると、こんな感じ。

大きさは10センチ角に収まるくらいで、文字の部分はサンドペーパーで作りました。これを子どもに、ゆっくり、書き順通りに、人差し指と中指でなぞることを勧めるのです。そして正しい発音も伝えます。
この経験を通して、小さな子どもは文字の形や書き順、読み方を
目で見て記憶
なぞるという運動から筋肉記憶
ザラザラを感じて触覚から記憶
発音し耳で聞いて記憶
していきます。
触って確かめるのが大好きな小さな子どもに、こうして無理なく文字を「書く」ための準備をしていくのがモンテッソーリ教育です。
そしてもう一度写真をよーく見てください。書く文字の左側が微妙に空いているのが分かりますか?これは左手で砂文字板を押さえるために作られたスペースです。モンテッソーリの教具にはこういった細かな配慮が施されているのです。
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