「自分」を信じて進む力 〜ご機嫌も正解も自分でつくる〜
- kokosato
- 3月27日
- 読了時間: 3分

1. 制服に映る6年間の歩み
この春、IB(国際バカロレア)カリキュラムで思春期を過ごした娘が、無事に高校を卒業しました。
6年前の入学式、少し大きめの制服に身を包んだ生徒たちは、どこか初々しく似た雰囲気をまとっていました。けれど卒業式で再び集った彼らは、同じ制服を着ながらも、髪型やお化粧、靴下などの細部にそれぞれの「らしさ」がにじんでいました。その姿は、「多様性を重んじる校風」という言葉を、実際の形で見せてもらったように感じました。
2.胸に残った答辞
卒業式での答辞では、娘の友人が同級生たちを「色」に例えて語り始めました。
色とりどりの仲間と学び合う中での感謝と、そして自分自身が悩んだことにも、そっと触れていました。
英語が流暢な帰国子女の友達、プレゼンが上手で個性が強く、魅力的で目立つ人たち。
そんな中で、自分には何かが足りないんじゃないか。自信を失いかけたこともあったそうです。
でも、わからないとき、困ったときには、勇気を出して友達に助けを求め、支えてもらった。
その友達と一緒に学びたくて、表でも裏でも努力を重ねてきた。
そんな想いが、言葉になって語られました。
驚いたのは、その場にいた多くの卒業生が、実は同じように感じていたこと。
会場には、鼻をすする音や、涙を堪える声があちこちから聞こえていました。
そして最後に、その友人のこの言葉が、私の胸に深く残りました。
「卒業後、自分で選択したことを全力で進もう。
選択に正解を求めるのではなく
自分の選択を信じて全力で進もう。」

3.モンテッソーリ教育者としての共鳴
IBで「自分の興味を深める学び」を続け、「考える力」を育んできたからこそ、出てきた言葉だと思います。
そして、モンテッソーリ教育に携わる私にとっても、魂が震えるようなメッセージでした。
その答辞について、娘は「この言葉を読んだのは、自分の大切な友達なんだよ」と、少し誇らしげに話してくれました。
そんな娘の姿にも、私は胸がいっぱいになりました。
今、私のそばにいる小さな子どもたちにも、いつかこう言えるようになってほしい。
「自分の選んだ道を、自分の力を信じて進める」——そんな心を育てるお手伝いをしたいと、あらためて思いました。
4.“ご機嫌”も“正解”も、自分でつくるもの
私の大好きな別所哲也さんが、ラジオでいつもおっしゃる言葉があります。
「ご機嫌は自分でつくるもの」「正解も自分でつくるもの」
この言葉を聞くたびに、私もまた、自分自身に言い聞かせています。
そして願っています。
子どもたちにも、自分の「ご機嫌」や「正解」を自分でつくれる、しなやかで強い心を育んでほしいと。

娘の門出を、家族で見守れたこと。
この日を、笑顔で迎えられたこと。
すべてに、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
🌱IBを通じた娘の学びについては、以前こちらにも書きました:https://note.com/imakoko_monte/n/n0b41c2cb5447
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