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「ありがとう」の気持ちを込めて

  • kokosato
  • 3月27日
  • 読了時間: 2分

ゴミを捨てるときに「ポイ、ポーイ」と軽く投げる姿を見かけると、少し悲しい気持ちになります。

私は、子どもたちにゴミを捨てるときも「ありがとう」と言う気持ちを込めるよう伝えています。


ゴミになったものは、汚れていて触りたくないと思うかもしれません。でも、それらは私たちの生活に役立ち、役目を終えたものたちです。


たとえば、ティッシュペーパー。生活になくてはならないものですが、汚れを拭いたらすぐにゴミ箱行きになってしまいます。


では、そのティッシュが私たちの手元に届くまでに、どんな背景があるのでしょうか。今ではリサイクルされたものも多いですが、もともとは木から作られています。木は数日で育つものではありません。何年、何十年、時には何百年もの時間をかけて育まれた命です。私たちは、その命を分けてもらっているのです。

玉川神社のとっくりグス
玉川神社のとっくりグス

さらに、その木を伐採する人、運ぶ人、加工する人、商品化する人、販売する人——たくさんの人の手を経て、ようやく私たちの手元に届いています。


『どこからきたの?おべんとう』 鈴木まもる著


私たちが日々使っているものの一つ一つには、目には見えない背景があります。どうか、子どもたちと一緒に考え、感謝の気持ちを持つ機会を大切にしていただけたらと思います。


イマココでは、お給食の前にお祈りをしています。


「ご用意してくださったお父様とお母様と、芳美先生と、すべての方に、ありがとうの気持ちを込めていただきます。」


目を閉じて、いただきますのお祈り
目を閉じて、いただきますのお祈り


食材を育てた方、それを運び、調理し、私たちの目の前に並ぶまでには、多くの人の想いが込められています。


当スクールでは、子どもたちにとって「いただきます」とお祈りをする時間は、目の前にある物がどのようにしてここへ届いたのかを考えるきっかけ になっています。

そして、この時間が すべてに感謝をする機会 となり、日々の暮らしの中で 役目を終えたものにも自然と感謝の気持ちが芽生えていく—— そう信じています。


お家でも、食事の前に「これは誰が作ったのかな?」と話してみると、子どもたちにもわかりやすいかもしれませんね。

 
 
 

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